全国自動車用品工業会、第2期通常総会を開催
新体制発足、激動の時代に連携強化を確認
一般社団法人全国自動車用品工業会は2026年3月26日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷において、通常総会および特別講演会、懇親パーティーを開催した。
総会の冒頭、加藤理事長はあいさつで、桜が満開を迎える穏やかな季節感に触れつつも、企業を取り巻く環境は厳しさを増しているとの認識を示した。中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりや、日本経済がインフレ局面へ移行している現状を踏まえ、「まさに激動の時代に入っている」と指摘。そのうえで、「会員同士が連携し、団結してこの難局を乗り越えることが重要だ」と述べ、業界全体での結束強化を呼びかけた。
今回の総会では、任期満了に伴う役員改選を実施。対象となった役員のうち多くの理事が再任されるとともに、新たに1名が監事に就任した。総会後の理事会では、加藤理事長の再任が決定し、他の理事・監事も続投が承認され、第2期体制が正式にスタートした。
再任にあたり加藤理事長は、年初に開催された自動車関連団体の賀詞交歓会で示されたグローバル戦略見直しの必要性に言及し、「地政学リスクが高まる中で、中小企業の経営戦略をどのように構築していくべきか、会員間で議論を深めていきたい」と述べ、今後の活動方針を示した。
総会終了後には特別講演会が行われ、ノンフィクション作家の河添恵子氏が「大激動の世界と米中新時代~日本のこれから」と題して講演した。河添氏は、アメリカ一極体制の変化と世界の多極化の進展に触れ、ドル基軸通貨体制の転換の可能性を指摘。中国による人民元建て貿易の拡大などを背景に、将来的な国際金融の枠組み変化への対応の必要性を説いた。また、日本企業に対しては、通貨の分散や現物資産の保有などによるリスク管理の重要性を提言した。
懇親パーティーには、経済産業省自動車課の高木直樹課長補佐、国土交通省自動車整備課の多田善隆課長、また業界団体としてオートアフターマーケット活性化連合の住野公一代表、自動車用品小売業協会の小林喜夫巳会長らが出席。和やかな雰囲気の中で交流が行われ、業界関係者の結束を一層深める場となった。

第2期目を迎えた加藤学理事長は業界の結束を呼び掛けた

通常総会後の記者会見では新体制の布陣が紹介された

「大激動の世界と米中新時代~日本のこれから」を講演したノンフィクション作家の河添恵子氏

経済産業省 製造産業局 自動車課の高木直樹課長補佐

国土交通省 物流・自動車局 自動車整備課の多田善隆課

オートアフターマーケット活性化連合(AAAL)の住野公一代表










